 |
カウナス市は、首都のヴィリュ二スがポーランド軍の侵攻によって機能をなくしたため、当時の臨時の首都が設けられたリトアニアの第2の都市です。その山の手に小ぶりの瀟洒な元領事館があります。
|
ビザを求めてユダヤ人が並んだ門扉の所には「希望の門。命のビザ」と書いた標識のようなものが打ち込まれてありました。
スギハラハウスの1階部分は記念館として当時のまま残されています。2階部分は日本側が協力して大学の付属日本語学校が併設されています。心配なのは、スギハラハウスの運営をおこなっている財団の台所事情が苦しいという訴えがあることです。
ここに掲載してあるポストカードは、寄付に対する謝礼としていただいたものや寄付つきポストカードです。 |

|
 |
執務室の机と椅子は当時からの物ですが、小ぶりのもので、実務家らしい彼の横顔を垣間みる思いがします。そこにしばらく腰掛けて往時をしばらく偲んできました。執務室には、ユダヤ人の虐殺に関する写真が掲げられています。隠し撮りされたと解説にあるそれら写真は、人間の傲慢さや残虐性を赤裸々に写しています。
銃殺前に衣服を剥がされ、裸の女性達が列をなし夥しい数になっています。殺されゆく罪を自覚出来ない悔しさにある女性達をさらに辱める行為。スギハラチウネは、国益に反しても、許しがたく、耐え難く、人としての有り様を求めて苦悶したのだ、としばし時間を忘れてその場に動けずに立ち尽くしてしまいました。
|
リトアニアでは、やはりスギハラの母国日本なのです。ユダヤ人の語り告がれる人道的な行為だけにとどまらず、多くのリトアニア人の日本に対する親愛の情と尊敬。それらをいたるところで感じました。
日本芸術祭にお越しいただいた方々をこの国の人口比較で考えるとかなりの数字だということに後で気づきました。彼らは、日本人の精神性に触れたいと考えているのではないかと思う次第でした。 |
 |