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| FSUN事務局 | ||
| 2006年12月13日 | ||
12月13日付の産経新聞東京版にFSUN「女性・こども・命・未来を守る会」シリーズ「食の伝承2」(20回予定)が掲載されました。 第二回は、江上料理学院・江上栄子院長の提言です。 食の伝承2 子供の味覚 江上料理学院 江上栄子院長 「ええ!?」−。あまり物事に驚かないことにしている私なのに、思わず、すっとんきょうな声をあげてしまいました。 「好き、嫌いを言わないで、何でも感謝していただくのよ」と、子供に声をかけるのは当然のことだと思っていました。でも、それが虐待にあたる、というのです。幼稚園や小学校低学年のお母さんたちの意見でした。 「嫌いなものを強制することになるのでやめてほしい。嫌いなものがあっても、それは個性として、そのまま認めてほしい」 とんでもない!と思いながら、あれこれ考えると、そういう理論も成り立たないわけではない。でもやはり、変だ。一番大切な愛情が抜けているからだと、わかりました。 嫌いなものを目の前に並べ、げんこつでもふりあげて食べさせようというなら、確かに虐待になるかもしれません。でも、子供の味覚というのは、いつも進歩しているのです。成長とともに味の深みや、複雑さが理解できるように変わっていきます。 幼い味覚では、少しの苦味や酸味でも敏感に感じて、すぐに吐き出してしまいます。幼いために認知していない有毒物や腐敗物を、本能的に自己防衛するためです。 子供たちは、いつでも未知との遭遇です。だからこそ子供たちが始めて出会う食材の時には、できるだけ自然な味、子供に好まれる味で食べさせることに気を配ります。 カボチャとかニンジンは、体に大切な緑黄色野菜です。そのままゆでたり、焼いたりしても、食べてくれない時にはコロッケにしたり、すりおろしやゆでつぶし、みそ汁やスープに入れて自然と口に慣れさせます。家庭で「おいしい。おいしい」と大人が言いながら、食べて見せることも大切です。 鶏肉一つにしても「嫌いなのね。いいわよ。豚肉もあるし、牛肉もあるから」と親が決めてしまいますと、子供から鶏肉に挑戦して、試そうという気持ちが失われます。 広い外国にその子が旅立ったとき、数え切れない数のおいしい鶏料理があっても、その子は味わう幸せを、なくしているといえませんか。何でもいただけることは、無限大の幸せを親にもらったことになります。 学校給食でも、目の前に並べられた食べ物を、感謝して食べる努力ができる子に育てることが、その子への大きな、大きなプレゼントではないでしょうか。 私はお母様方に、いつもお尋ねすることがあります。「世界は広い、といっても、たった一組の母子ですよ。心からかわいがっていらっしゃいますか?」と。 かわいがることと甘やかすことは、違います。世界人として活躍するとき、知らないと困るから、礼儀や言葉遣いの指導をして身につけさせるのです。子供の味覚も同じです。
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