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| FSUN事務局 | ||
| 2006年12月27日 | ||
12月27日付の産経新聞東京版にFSUN「女性・こども・命・未来を守る会」シリーズ「食の伝承3」(20回予定)が掲載されました。 第三回は、フード・ドクターの東畑朝子さんの提言です。 食の伝承3 まず一歩を フード・ドクター 東畑朝子さん 日本の政策で「食育」が、取り上げられるようになったのは、一昨年。今年の3月、ようやく市町村が実践を始めたばかりです。米国では35年前に、民主党が「栄養の最終目標」を提言、国策として食生活の改善に、乗り出しました。肥満と心臓発作の激増を恐れたからです。 米国のそれは指導どころか強制に近いものでした。スーパーでの食品の品ぞろえが、あっという間に取り換えられました。当時、ニューヨークに滞在していた私は、これを見て「そこまでやるのか」と感じ入りました。 日本ではそのころ、”アメリカが、くしゃみをすれば、日本経済は風邪をひく”といわれた時代でしたが、日本人の平均的な食生活は、世界一級レベルでした。 しかし、今や、日本でも肥満や生活習慣病に悩む人が増加し、子供たちの食生活にも問題百出です。一家だんらんの食事は無くなり、それぞれが個食し、食事の大切さも楽しさも、学ぶときが失われてきています。家族の食事が心もとないという理由で、学校給食で朝食を出す地域もあるほどです。 良い食生活は、決して難しいものではありません。三度の食事を、きちんと食べることで十分です。牛乳、卵、魚(肉)、豆(豆腐)に野菜などを欠かさず食べて、ご飯を補うことで、ほぼ完全な食事になります。 女子栄養大学で、昔から提唱していることがあります。ご紹介しましょう。 「魚イチ、豆イチ、卵イチ。牛乳2杯に、野菜5皿。ご飯はしっかり、おやつは果物」。イチ=1は100g、卵は1個と思えばよいでしょう。それらをいかに美味しく、楽しく食べるかです。 フランスでは子供たちにおいしいものを覚えてもらおうと、一流シェフにより料理指導が行われています。食事は栄養をとるだけではなく、まずおいしく食べることから始めなければと思います。おいしいから食べ、楽しいから食事を待つようになります。 食事をエサと思ったら作る手間を省き、一粒の栄養剤で済ますでしょう。おいしい食事なら、少しの手間を掛けて皆がそろって、楽しいおしゃべりとともに食事をします。 それが、食育の第一歩になるに違いありません。外食を少なくして、まず家庭で食事をすること。それによって、自然に良い食事ができるようになります。先に挙げた食事(魚イチ、豆イチ…)を三度に分けて、忘れずに取ることから始めましょう。 生産者にも、そうした心意気を持つ人が増えています。私はお母さんたちに「お家で食事をしましょう」と説き続けてきました。それによって子供たちは良い食習慣を身に付けていくと確信します。 食育の実践は単なる長寿ではなく、「健康な長寿」を約束することになるのです。
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