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FSUN事務局
2007年1月24日

1月24日付の産経新聞東京版にFSUN「女性・こども・命・未来を守る会」シリーズ「食の伝承5」(20回予定)が掲載されました。

第五回は、マンナンフーズ・専務 田窪美彦氏の提言です。


食の伝承5 腸内細菌

マンナンフーズ・専務
田窪美彦氏

 最近、子供の病気、犯罪を契機に多くの有識者が、その専門分野から解決策を提案しています。食の製造・販売にたずさわる私たちも看過できず、食と子供のからだ、心の健康を考えなければと痛感します。

 子供の食環境は大きく変化しました。今の子供たちはエンプティフード(高カロリー高脂肪でビタミン、ミネラル等含有量が非常に低い食品)を、食の中心に据えていると言っても、過言ではありません。

 アトピー、喘息などからだの不調を訴える子供が多くなりました。過度なストレス、こころの病を訴える子供も目につきます。

 子供の食生活と肉体的、精神的不調はどのように関係しているのか。ここでは、人間の腸と腸内の細菌に目を向けて考えました。

 人間の腸には多くに細菌がすんでいます。この細菌には「善玉菌」と「悪玉菌」があり、このバランスが健康に大きくかかわります。善玉菌は必要な栄養素の吸収を促し、体に悪さをする悪玉菌を排除します。

 もっとも、生まれたばかりの赤ちゃんの腸は無菌状態といわれていますので、腸内環境をどのように整えるのかは、親を中心とした食環境を担う者の重要な役割になります。

 腸は重要な免疫器官でもあります。腸は口からそのまま繋がっている一本の管の一部です。外界の有害物質と対峙するからだの部位なのです。そのため腸には多くの免疫細胞が集まり、防衛機能を果たしています。

 このように腸のトラブルは栄養のアンバラスを招き、免疫力を弱め、各種のストレスに対する抵抗力の低下につながります。

 日本人の腸は消化に時間のかかる野菜や穀物を食し、進化してきたため長め。一方、肉食中心の欧米人の腸は、肉類が腸内で腐敗する前に排泄されるよう、短くなっています。

 つまり、日本人が大量の肉類を食すと腸内に未消化物が停滞する時間が長く、いずれ腐敗し、あっという間に悪玉菌優勢の腸内環境が形成され、体調不良を招きます。

 子供には、食事を管理する能力はありません。それをサポートするのは子供の食環境を担う人たちです。外食、中食産業、加工食品の著しい発展により、家庭における食の形態は昔と変わりましたが、親の子供への愛情は変わっていないはずです。

 子供への愛情を示すバロメーターは、子供の好きなものを食べさせることではありません。日本人の消化形態にあう和食中心の手作り料理と、家族で食卓を囲むことです。

 食の根幹にある思想、それは「食は健全な肉体を作り出すと同時に、健全な精神を作り出す」と先人に教わりました。

 子供は次世代の社会を担う大事な宝です。私たちも食の安全、機能性を十分検討し、今後も食材の開発に邁進していきます。


1月24日付・産経新聞より。
なお、記事の掲載許可は産経新聞社よりいただいております。


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