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| FSUN事務局 | ||
| 2007年2月28日 | ||
2月28日付の産経新聞東京版にFSUN「女性・こども・命・未来を守る会」シリーズ「食の伝承7」(20回予定)が掲載されました。 第七回は、消費生活アドバイザー・碧海酉癸(あおみ ゆき)さんの提言です。 食の伝承7 食卓は学校 消費生活アドバイザー 碧海酉癸さん 私の仕事は企業と消費者、あるいは行政と市民のパイプ役です。栄養学や調理学など食のサイエンスには、73歳という年齢並みの常識しかありませんが、食べることには人一倍、関心を持っていると自負しています。 人生八十年生きるとすれば、一生に8万回以上の食事をします。日常茶飯事などと言って、無視すべき事柄ではないはずです。 34年前の第一次オイルショックの頃から、私は省エネルギーの普及活動に携わってきました。そこで頼まれる講演では、必ず「食べることとエネルギー」の話題から始めることにしています。 「毎日生きている、仕事をしている。こうして皆さんにお話をしている。それができるのは私たち人間が食べ物からエネルギーを得ているからです」と。 ところが、多くのエネルギー専門家の話は、冒頭の話題が決まっているんです。「人間が利用するエネルギーといえば、まずは石油…」となっている。食べることから始めるケースはほとんどありませんでした。 タンパク質・脂質・炭水化物といった基本的な栄養素が不可欠であることはわかっています。だが、おおもとに太陽エネルギーがあり、植物の光合成があり、植物が動物の餌となり、植物や動物が人間の食材となり、だから緑との共存も必須なのだという環境問題にも極めて深くかかわる「食」の根源の話が、なぜかいつも忘れられているのです。 かつて、日本人は一日の食事で2,400キロカロリーを必要としました。今は基礎代謝量は2,000キロカロリー弱で十分、生活が快適になって労働も減ったので400キロカロリー分不要になりました。その代わり、実はその百倍近い量のエネルギーを石油あるいは電気・ガスに頼っている、正しく食べて適度に働く、それが省エネルギーにも有効と言うわけです。 「食べることって、どういうこと?」というアメリカの若者向け教材がありました。生産から流通・消費にいたるまでの食の道筋をわかりやすいく説明しています。 エネルギーとしての食の問題も含め「いかに食べるか」、それは「いかに生きるか」と同義だと考えています。 ある食品会社の催しで「食卓はもうひとつの学校です」というタイトルが使われたことがありました。気に入っている表現です。 食卓という場はもちろんコミュニケーションにとっても貴重な機会です。そして「食べること」には次の世代に、どうしても伝えていきたい事柄が無数に含まれていると思います。 誰もが食べることの知識と技術と知恵を十分に身につけて「自立した食生活」を営めればそれに越したことはないのですが、まずは「食への関心喚起」です。私たち世代の責任でもあります。
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