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FSUN事務局
2007年3月29日

3月29日付の産経新聞東京版にFSUN「女性・こども・命・未来を守る会」シリーズ「食の伝承9」が掲載されました。

第九回は、評論家・木元教子さんの提言です。


食の伝承9 いただきます

評論家
木元教子さん

 一昨年のお正月のこと、「とても素敵な作文がありましたので、ご紹介します」という言葉が添えられて、私が敬愛する熊本の知人平井龍三郎氏より年賀状をいただきました。
 その年賀状には、葉書いっぱいに小学五年生の青木由季子さんの作文が書かれているだけ。でも、なんと胸にひびく言葉なのか。

 私たちが忘れていた素直で、謙虚で大切な思いが、その作文にあったのです。
 この年賀状は、私の心に問いかける大事なメッセージになりました。

 そのまま、ご紹介いたします。

 『いただきます』

ごはんをたべる時、手を合わせて
「いただきます」って言わねばなりません。
母は私にそう教えました。
それはどうしてでしょう。
母は「生き物は食べなければ死ぬ。これは法則だ。法則に例外はない」
といって教えてくれました。
人間は、ごはんとかパンとか、魚・牛肉・野菜とか、そういうものを食べます。
よーく考えてみてください。
ごはんはお米のいのちです。
パンは麦のいのちです。
牛肉は牛のいのち、お魚も野菜もみんな生きていたのです。
そういう生きものの命をたべて、人間は生きていたのです。
だから、生きているっていうことは、殺しているって言うことです。
だから、手を合わせるのです。
だから必要以上、たべてはいけないのです。
必要以上たべれば、必要以上殺すことになります。
「人間はお米や麦や牛や魚・野菜のいのちで生かしてもらっているのです」
こんなふうに教えてくれました。
私は「ほんとだ」と思いました。
「気持ち悪い」って言う人もいたけど、私にはよーくわかりました。
ごはんをたべる時、手を合わせて「いただきます」っていうのは、あなたの命をいただいて、生かしてもらいます、っていうことなんです。

今日、手を合わせて「いただきます」っておっしゃったでしょうか。声を出さなくても手を合わせて、心の中で、そっと…。

 「いただきます」を原点に、人は「どのように」「いつ」「どういう状況で」「誰と」「何を」「どう手に入れて」食べるのでしょう。

 「食べることの意味」を知り、「よく生きる」ことを考える。それこそ、食の伝承を再確認する作業、「生きることの総合教育」なのです。

3月29日付・産経新聞より。
なお、記事の掲載許可は産経新聞社よりいただいております。

食の伝承
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