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| 北関東支部 | |||||||||
| 2008年3月28日 | |||||||||
今年1月、FSUNメールマガジンに掲載された西幡支部の千城恵さん(元タカラジェンヌ)のメッセージに深く感銘を受けました。姫路の地域活性化と、文化の向上を目指す様々な活動を通じて、子供のうちから本物の文化に触れさせる事によって、子供達の文化意識の向上や、技術の底上げが行われ、文化の裾野の拡大に繋がっていくという思いを強くされています。 この思いを実現させるために、得意分野であるミュージカルを子供達に教える事によって、演ずる子供達も、観る子供達も、親も、大人も一緒に共感できるようなミュージカルを通じて、人として大切なメッセージを伝え、世の中に働きかけ、ひいては社会に貢献していきたいという使命感に燃えて活動されています。 その文章からは、どん底も頂点も経験したひとりの謙虚な女性の美しさが表われていました。この文章力に引き込まれ、彼女が創った舞台をぜひ観てみたいと思うようになりました。 緞帳が上がった瞬間から宝塚歌劇を想い出させるような照明、出演者の芸術的な舞台配置、そして舞台に吸い込まれるように引き寄せられる力。いったい誰がこの舞台を観て、たった一年前にオーデションで募った子供達が演じていると思うでしょうか!発声の基礎がしっかり訓練されているので、歌にもせりふにも説得力があります。子供達ひとりひとりが自信を持って自分の言葉で客席に語りかける姿はまさに圧巻!特に、小椋佳さん作詞作曲の主題歌「山に抱かれて」を歌う歌の力は、客席の空気までをも変えるプロ顔負けのもの凄い迫力でした。 作品「モンキーパラダイス〜小猿たちの冒険」は猿の世界を舞台に「仲間の絆」「お互いを思い遣ること」というメッセージを込め製作されています。全体としてわかりやすく、ストレートに訴える脚本をベースに、元タカラジェンヌの未央一さん、桐さと実さん、劇団てんの加藤幸男さんの圧倒的な存在感が子供達のレベルを上げ、しっかりとしたミュージカルに仕上がっており、プロの役者さんと一緒に演じる事がいかに大切な事かを教えてくれています。 短期間しかレッスンしない子供達がこれほど観客に感動を与えるこの「HIMEJIミュージカル」の魅力はいったいどこにあるのでしょうか。 私は、「千城 恵」この人の強い信念が生み出した全くぶれない教育方針にあると思います。彼女の文章にも、彼女が教えた舞台にも、はっきり千城色が表れています。“ミュージカル学を通して生きていくことの厳しさを忍耐強く教える”“子供達ひとりひとりに我慢強さを植えつけていく”“豊かな表現力を身につけるために言葉と旋律の深い意味を理解させる”そして“完成するまでけっして妥協しない”etc.「子供達にはお客様からお金をいただいて演じる事の大切さを教えました」。客席で一緒に観た千城さんの言葉からも理解できます。宝塚時代に培われた徹底した基礎教育、これが子供達に身をもって教え、自信を与え、観客に素直に表現し、発揮できた数少ない成功例だと思います。 もちろん千城さんの力だけではないと思います。彼女を支えるスタッフ、多くの有能な指導者、心温かい善き友人達、そして潜在能力の高い素直な子供達、親の協力、すべての人達の総合的な力であるといえるでしょう。 芸能生活35周年を迎えた千城 恵さん、もしかしたらこの人の人生はこれから始まるのかもしれない。 そう思った姫路での1日でした。
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